第8章 最終章~悲しみの終わり~
それからというもの、毎日顔を出すキセキたちだったのだが、とうとう、卒業まで来てしまった。
そして、卒業式。
飛鳥の出席していない卒業式はしんとしていた。
しかし、キセキたちきはまだやることがあった。
それは。
緑「皆さん。聞いてください。」
緑間が、マイクを使い全生徒に呼び掛ける。
黄「この学校の日比野飛鳥さんを皆さんご存じですよね。そらさんは、いじめにあっていました。そして、そのいじめに僕たちも加わっていじめていました…」
そういって、赤桃優斗以外が、壇上に上がる。
青「こんなことを聞いたら、文句もたくさん言われると思う。聞きたくないかもしれねぇ。でも、聞いてほしい。」
黒「ことの発端は、転校してきた、藤堂姫華という女子にありました。
藤堂は、日比野さんに二度刺されました。
いや、
僕たちは状況証拠だけで、日比野さんを疑いました。
日比野さんが刺したのだと。」
紫「それで、裏切ったと勝手に思い込み、日比野さんに身体、精神的にも苦痛を与えてしまっていました。
そして、日比野さんは、1ヶ月前に
屋上から飛び降り、今も昏睡状態が続いています。また、日比野さんは、二つのテープと映像が入ったDVDを残していきました。
それには、藤堂が自作自演で指したという事実がありました。
僕たちは、日比野さんとずっと一緒にいたのに、仲間だったのに、信じてあげられなかった。
とても、後悔と反省、そして、申し訳なさが残っています。
僕達の事を、裏切られても、まだ、飛鳥さんは大好きでいてくれるといってくれました。
だから、一緒に、飛鳥さんの無事を祈っていただきたい。
本当に、すいませんでした。」
バンッ!!!
「「「!!!???」」」
音がしたところを見てみると、そこには・・・
制服姿の飛鳥が息切れをしながら立っていた。
キセキ+桃「飛鳥!!/っち、さん!!/大丈夫なのか!?」
『大丈夫。それよりちょっと違うところがあるかな・・・?』
黒「どこが違うんですか?全部本当のことですよ?」
『あったことは本当だよ?でも、悪いのは私。』