第6章 真選組
時刻は昼過ぎになっていた。
近)雪さん。制服を持ってくるから今日から着ていてくれ。それが終わったら一応屯所内も案内するから。
近藤さんは部屋を出て制服を取りに行ってくれたようだ。
部屋の中には沖田さんと土方さんがまだ残っていた。
雪)そよちゃんは大丈夫なんですか?
どちらともなく聞いて見た。
土)あぁ。たいしたことないみたいだ。お前を探してた疲れが出たんだろう。
雪)そうなんですか…
私のせいだ。そこまで大切に想われてるなんて知らなかった。
万事屋のみなさんもすごく優しくしてくれてこの国には大事な人が増えた。
本当にもうここにはいられない。でも今逃げてもまた同じことの繰り返し。真選組のみなさんに迷惑かけるだけ…
ここにいる間は逃げずに過ごして城に戻る前夜に逃げよう。それまでに解決策を考えなくちゃ。
近)持ってきたぞ。サイズは1番小さいやつだけど大きいかもしれないな。
近藤さんが制服を持って戻ってきた。
雪)大丈夫です。ありがとうございます。
私は受け取ると早速着替え始めた。
土)おいっ‼︎俺たち出るからちょっと待て。終わったら隣の俺の部屋に来い。屯所内案内するから。
あと三日間ここがお前の部屋だ。
3人はすぐに部屋を出て行った。