第2章 GO FOR IT!! ~東峰旭~
そして次の日。
『あ…東峰』
「おー、おはよう。」
下駄箱で、昨日に引き続き、二日連続で東峰にエンカウントしてしまう。
『あ、あのさ!!』
聞くんだ、聞くんだ、聞くんだ!!
「ん?」
私はそんなに大きくないから、少し腰をかがめて私の方に顔を近づけてくれる東峰。
『…きょ、今日の学食の定食ってなんだったか覚えてる?』
ああ…この意気地なし。
「今日は生姜焼きじゃなかったっけ?って、学食行くのか?」
『い、いや…あんまり行かないかな』
「そうだよなぁ」
『うん…』
もう会話終わっちゃった。
せっかく、東峰が会話広げてくれようとしたのに。
そのまま無言で、同じ教室に入って、授業を受けて
いつもどうり過ごしていく。
そして、お昼休み
「じゃ、じゃーん!!」
『なにそれ?』
友達が見せびらかすように出したものは、女性誌。
「これね、恋占いが載っててね。片思いこじらせてる人におすすめだなって持ってきたの」
それって私ですか…
「東峰は山羊座でー、も山羊座でしょー?
お、相性いいじゃん」
知ってるよ、そんなことは。
私たちの身長差だってね、結構いい感じなんだよ。
でも、それでも進展しないの!
私からアクション起こすしかないんだよね…。
『ねぇ…レターセット持ってたりしない?』