第9章 最終戦の、前に
『皆さん、昨日は本当にありがとうございました!』
「いえいえ、当然の事をしたまでだよ」
『じゃあ俺らはこれで…』
「待って!!お兄ちゃん達」
『那須!どうしたんだ?』
「これ!私が夜遅くまで頑張って作ったの!!お兄ちゃん達に持っていて欲しくて!」
『那須ちゃんありがとう!有り難く貰っておくね?』
「うん!」
『じゃあ、これで!さよなら!』
「じゃあなー!頑張って来いよ!!」
「魔王バターに負けるな!!」
『ありがとうございます!』
こうして俺達は野菜畑村を後にし、魔王バターが居るロッキーマウンテンに向かった
【一方、魔王バターは】
「ついに来るようだな…」
「そうで御座いますね?バター様」
「うむ」
「しかし、驚きましたよ…寧音様がヒリュウを殺すとは」
「確かに、それは意外だった…」
「はい…しかもこの勇者…まともに戦って無いのに、このオーラ…何でしょうか?」
「私にも分からぬ…」
「とにかく待ちましょう…」
「ああ…最高の仕掛けが待ってるからな」