第6章 デーモンとスナイパー少女
「梓様ー!ご無事で良かったです!怪我は無いですか?」
『ええ…無いわ』
『あ、そう言えば梓これお前のお母さんが』
『え?私に?』
梓にペンダントを渡した
『これは、ペンダント…』
『そうだよ、お母さんはきっと梓さんを…自分のような人間になって欲しくなかったんだと思います』
『お母さん…』
「さて!皆さん一旦愛祈り街に戻りましょう」
独りの住民が言った
俺らは彼の言う通り街に戻った
『おお!皆さん、ご無事で何よりです』
街に戻ると次郎さんが迎えてくれた
そして周りの住民達は抱き合って泣いて居た
因みにデーモンは刑務所に入れられたそうだ
『これで一見落着ね!』
『そうだな!』
「何とお礼をしたら良いか…」
『いえいえ!そんな気になさらないで下さい!僕たちは当然の事をしたまでですから』
「でも…そうだ!パレードをしよう」
「そうしよう!」
そして街の人達はパレードを始めた
大人から子供まで皆、笑顔だった
『皆がこんなに笑顔なのを見るのは久々だわ…』
『良かったじゃないか』
『ええ…占いの通り、貴方達を信じて本当に良かったわ、ありがとう』
『いえいえ』
『そう言えば貴方達は何故、旅をしているの?』
『それは、魔王バターを倒す為だよ』
『魔王バター…それならば…野菜畑村!あそこに行ってみると良いわ』
『野菜畑村?』
『あそこなら魔王バターの事を知ってるかも知れないから』
『梓は来ないのか?』
『ええ、残念だけど私はここの愛祈り村を守らなくては行けないわ…誰も守る人が居なくては困るもの』
「居ますよ。ここに」
言葉がした方を見ると、そこには次郎さんが立っていた
『次郎さん!?』
「梓様、この愛祈り街は私たちに任せて下さい!」
『でも…』
「大丈夫です、貴方達ならばきっと魔王バターを倒せます」
『次郎…分かったわ、皆この街を宜しくね』
「はい!梓様の為ならば」
『それでは、私も一緒に行ってもいいかしら?』
『勿論だよ!』
こうして梓が加わり
また賑やかなメンバーになった