第5章 キリシタン教会からの出発
【梓 過去編~】
「人殺し!」
「お前なんて死んでしまえ!」
私は狩人の父と殺し屋の母の間に産まれてきた子供…
私は小さい頃、『暗殺者の娘』と言われ
周りから差別をされていた
あの時だって
友達が狼に襲われていたから倒してあげたのに…
『この殺し屋、狼は貴重な天然記念物よ!どうしてくれるの?』
私はただ、友達を助けたかっただけなのに…
どうしてそんな事言われないといけないの?
そんなある日、母は仲間に裏切られて亡くなった
涙は出てこなかった、父の狩人も倒産した
私は教会に預けられた
それからは銃を使うのを止めた
銃はなるべく使いたくなかった
また、人の信頼を失うのが怖いから