第4章 親父の浮気
藍は冷蔵庫に行き、ビールを取り出し居間に戻り敦にビールを注ぎ、自分にも注ぐ…
藍
「敦はどれぐらい、料理が出来るん?お弁当とか作ることが出来るん?」
……藍、反応を見ながらビールを飲む
敦
「卵焼きに、ウインナーとか簡単な物なら作れます。あとレンジでチンする物を入れたらお弁当が出来ますよね。」
……藍、炒めたり、焼いたりが基本か
藍
「得意料理は?」
敦
「鍋ですかね?野菜を切って入れて、魚や、肉などを入れたら違う鍋になりますよね。」
……藍、鍋ばかり食べるのもアカンやろ
玄関が開き、下隅さんが居間に客人を通す。藍は客人に飛びつき抱っこされる、下隅さんにお礼を言う
藍
「ホンマに待ってたで!うち、感激や…早よう、飯を作り!メシ!」
哲也
「いきなり人を寄越して車に乗せて、飯を作れだと!(怒)!しかも、ビールを飲んでのお迎え!オレの予定も聴かずに…。(照)…じゃなくて、理由を言え!(怒)!」
…藍、抱っこされながらホッペにチュ!とすると下ろされる。哲也も座り藍のビールを飲む
藍
「おかんが、爺さんと旅行に行ったのは別にいいんよ!短い日にちなら!親父とオカンが喧嘩して、オカンが爺さん連れてアッチコッチのいつ帰って来るのかがわからん旅行をしてるんよ!爺さんの部屋に当面の食費が多い!1年分の食費が置かれて……三束置いてあった……うち、どないしよう…」
キッチンから敦がコップを持って来る。3人でビールを飲む
哲也
「まあ、デカイ家にお留守番と言う事か!飯を作るのが敦たがら頼りなく思い、オレを呼んだ!!お前は…まったく馬鹿か!!」
敦
「それで、先程から料理の事を聞いていたのですね!」
藍
「馬鹿でも、アホでも、ポンツク、犬でもええから早よう、メシ!」
哲也
「しょうがねえな!待て、藍犬!(笑)」
立ち上がり…キッチンに行き冷蔵庫を開けて、材料を出すと料理を始める。敦もキッチンに行き、氷に焼酎、ペットボトルの水を持って、居間に戻る
……暫くして
哲也
「ほら、出来たから運べ!」
山盛りナポリタンとサラダ、スープを居間に運ぶ
藍
「美味そうやね……よだれがぎょうさん出ちゃうで!」
敦、3人分の水割り焼酎を作って渡す
藍、敦、哲也
「「「頂きます!」」」