第2章 出逢い
寝てしまった藍を抱えて、ベッドに運び布団をかけて、リビングに戻り携帯を持ち、敦に電話する。
プルルルルッ!
櫻井
「オレだけど、寝ちゃったから連絡した。あと、40分で着く?さっきの電話で迎えに来てる?ああ!わかった。じゃあな!」
…電話を切り、リビングからベッドに行く。寝ている藍に近づき顔を覗き込む。あどけない表情で可愛い。寝ている藍の髪を優しくかきあげ、おでこにキスをおとす。
櫻井
「オレも、なにやってんだか。ハァ…。」独り言を言う
リビングに戻りリビングの食器を片付けはじめる。片付けが終わり、タバコに火をつけタバコを吸う。
暫くして、敦が玄関から入って来る
敦
「ただいま!藍さんは?」
てっきり、リビングで寝ていると思い、兄に聞く
哲也
「おう!オレベッドで寝てる。可愛い顔して。」
敦
「兄さんが、家に女を入れるなんて、どういう風の吹きまわし?」
哲也
「女じゃなく、子供だ!腹減ったってうるさいから!黙らせるのに、飯食っただけだよ!ほら、早くしないと遅くなる。」
敦
「そうだね!連れて帰るよ。組の大事なお姫様だからね!姐さんと喋りたくないみたいで避けていたし、体調が良くなったばかりだからね!」
リビングから兄の部屋を開けて入ろうとしたら
哲也
「オレが、下まではこんでやるよ!」
ベッドに行き寝ている藍をそっと抱える
哲也
「ほら、行くぞ!」
敦
「下に車止めてあるから!助かるよ!」
一緒に家を出て、マンションの下に行き敦が車のドアを開けて、哲也が藍を車に乗せた
敦
「ありがとう!荷物運びはたいした荷物がないから、明日、適当にやるよ!じゃあ!」
哲也
「おう!じゃあな!」
敦は車に乗り込み車を走らせる。土曜日で多少混雑しているが、8時頃には到着する予定で少しスピードを速めた。
二人の大人が兄弟で、藍に関わりを持つ。まだ、中学一年…人生は長い
予定通りに自宅に着き、車のドアを開けて藍を抱えこむ
敦
「あどけない表情で可愛いですね!」
見張りに玄関を開けて貰う、藍の部屋に入り、押し入れを開けて藍を寝かせる。
敦
「今度、押し入れに寝ている理由を聞いてみましょう!」独り言を言う
布団を掛けて、おでこにキスをおとす。
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