第12章 本当のfirst kiss
だけど私は、一週間ぶりの食事だからなのか
うまく飲み込むことが出来ずむせてしまった。
『・・・ゴホゴホッ・・・』
獄寺・山本「・・・っ!」
ツナ「あっ大丈夫?」
『う、うん・・・大丈夫・・・
ごめんね・・・』
ツナ「謝らなくてもいいよ。
ゆっくりでいいからね。
俺も少しずつ口に運ぶようにするから・・・。」
『ありがと・・・』
それから私は1時間かけて
なんとかお茶碗1杯分の
お粥を食べることができたけど・・・
『ごめんね、せっかく作ってくれたのに
たくさん残しちゃって・・・』
ツナ「妃莉ちゃん、さっきから
謝ってばっかりw
一週間も寝たきりだったんだから
仕方ないよ。」
私がなんとか食事ができたことを
確認すると、3人は安心したかのような
顔をした。
獄寺「妃莉がメシを食ったことも
確認したことだし、俺は戻るわ」
山本「あ、じゃあ、俺も。」
『2人ともホントにありがとう』
獄寺・山本「あぁ/おぅ」
2人が私の部屋から出て行く時に
私が食べ残してしまったお粥が入った
土鍋も一緒に持って行ってくれた。
そして部屋には私とツナ君の
2人きりとなった。