第8章 私の能力の価値
ツナ君と抱きしめ合っていたら
獄寺「十代目、妃莉の様子は・・・」
その声とともに扉が開いて、
私たちは咄嗟に体を離した。
山本「お!有栖気がついたのな?」
『う、うん。心配かけてごめんね。』
獄寺「そんなことはいいんだけどよ、
2人とも顔が赤いけど、
どうかしたのか?」
ツナ「え?な、なんでもないよ!
ね?妃莉ちゃん?」
『え?あ、うん!なんでもない』
獄寺「そうか?まぁ十代目が
そう仰るならいいんですけど。。。」
山本「それで有栖、もう具合はいいのか?」
『うん、もう大丈夫。でも、少しは
体を休めてってツナ君に怒られちゃった。』
獄寺「当たり前だ!お前は無理しすぎなんだよ!」
『ごめんなさい・・・』
獄寺「いや・・あの・・ワリィ・・・
言いすぎた・・・。」
『ううん、大丈夫・・。
みんな心配してくれてありがとう。
それじゃあ、1週間位修行
お休みさせもらうね。
いいかな?』
ツナ「もちろん。ゆっくり休んで。」
『ありがとう。でも、1週間も
何もしなかったら能力がなまっちゃいそうだから、
せめて、みんなの修行でできた傷だけでも
治させて?』
ツナ「え・・?でも、それじゃあ
休む意味がないんじゃ・・・」
『大丈夫だよ、私だって体力ついてきたと思うし、
修行しないで能力使うだけなら倒れたりは
しないと思うからさ。だから、お願い。』
私がそういうと3人は顔を合わせた。
それから少しして・・・
ツナ「分かった。でも、それ以外では
絶対能力使わないって俺達と
約束して!」
『もちろん!約束する!』
獄寺「それなら俺たちは何も言わねぇよ。」