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アンバランスな恋模様Ⅱ

第10章 36日目







「あ、いや、別に約束なんてしてないんですけど。」



 そう言うと、ふ~ん、と何か言いたそうな嫌な笑いをされた。


「な、んすか。」

「かっわいいなあ、二ノ。」

「ちょっと、翔ちゃん、私はカッコいいの。」

「可愛くてカッコいいなあ、二ノ。」

「ふふ、バカみたいよ俺ら。」




 「うん、やめよ、気持ち悪い。」と翔ちゃんが笑うと楽屋の扉が勢いよく開いた。






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