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アンバランスな恋模様Ⅱ
第4章 30日目
「…二宮くんは私が悲しい思いとか
辛い思いするのが好きって、
そういうことですか」
「ううん、やだ。それは嫌」
「ええ?」
「私の言葉で照れるあなたが、好き」
「に、二宮くんひどいです」
「あ、また二宮くんに戻ってる。 虐める?」
「う、や、か、かずなり…」
「なあに」
満足そうにニンマリ笑う彼に、
「…かずなり、大好き」
と不意打ちの気持ちを伝えて。
私との思い出をいらないと言うあなたも、少し意地悪で優しいあなたも、全部全部、大好きなんだ。
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