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アンバランスな恋模様Ⅱ
第4章 30日目
これはきっと時間を守れなかった私へのお仕置きだ。
「…もっ、ごめん、なさいっ…」
「…なんで謝るの」
「二宮くん、ごめんな…」
「和也、」
「…」
「それ、今の。
和也許して、って言ったらやめてあげる」
「…」
「ほら、和也」
言ってごらん?と首を傾げてみせる彼。たった名前を呼ぶだけの行為。「二宮くん」に慣れた私にはあまりにもハードルの高いそれ。
逃れられないのは、わかっている。
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