第4章 30日目
「言ったよね?引っ越し今日しか出来ないって」
「…はい、言われました」
「14時に迎えに来るって言ったよね?」
「…はい、仰いました」
「じゃあなんで思い出に浸ってんの」
「それに関しては申し訳ございません…!」
最初は上手くいっていたんだ。
二宮くんが一緒に住もうって言ってくれて、徐々に整理をし始めて、段々荷物がまとまって。
今日、最後の日に寝室を片付けようと思ったら、彼との思い出が沢山詰まったBOXを見つけてしまい、見返しているうちに…彼がお迎えに来てくれた。
只今PM14:55。整理は全く終わっていない。