第13章 39日目
嵐の楽屋に堂々と居座る美嘉に
メンバーも目が点で
特に休める空間を邪魔されたくない
潤くんにとっては
いつもと違う状況が最悪で。
「なんでいらっしゃるの美嘉ちゃん」
と不機嫌に聞く。
「和が一緒にいたいって」
美嘉の一言に
皆が一斉に私を見る。
「そおそ、一緒にいないと
何しでかすかわからないから」
「和の束縛なんて嬉しいわ」
「へえ、よかったよかった」
とわざとらしく微笑んでみる。
「…なんの茶番?」
と潤くんが部屋を出ていった。
まさしく、松本さんの言う通り。
なんの茶番だこれ。