第15章 赤い月夜 [青根×二口]
その時、青根は・・・・・・・・・・・
おもむろに十字架を取り出し俺の目の前にかざした。
「ぎぃぃゃああああああああああああああ!!!!!!!!」
俺の体がものすごく痛くなった。
まるで崩れ去ってしまうように・・・
「ちょ・・・君・・・・鬼かよ・・・いきなりヴァンパイヤに十字架突きつけるとか・・・」
「・・・(むっ)」
(おいおい・・青根・・どっから・・・あっそいやこの間鎌先さんにお守りとか言ってもらってたっけ・・・)
その後も、青根は十字架をかざし続けた。
「うっ・・ちょ・・ちょっと、いいのかい?このままやり続けたら、この体壊れちゃうかもよ・・・?」
と、ニヤッと笑った。
その言葉にさすがの青根も十字架を下ろした。
(ちょ・・!!青根・・・!!!やめんな!!!)
「ふっ・・・青根はいい子だな・・・」
と、青根に触れた。
「なぁ、青根・・血・・・吸っていいよな?」
「・・・・・(コクン)」
(なっ!!よせ!!!)
ガブっ・・・・・・・・
「・・・・・!!!」
チュ・・クチュ・・・ジュルル・・・・
「・・・・・。」
「はぁ・・・お前みたいな大男が痛みに耐える姿・・ホントマジで興奮するわ・・・」
「・・・・・・・・・・・。」
「じゃあ、次は・・・」
ガシっ!!
突然、青根は俺の肩を掴んだ。
「・・・・お前は・・・こっちだ・・・」
と、俺の体を引っ張って近くの公園へ連れて行った。