第13章 赤い月夜 [岩泉×及川]
~岩泉side~
「お疲れした~」
「おぅ、お疲れ」
今日も練習が終わって次々に部員が帰って行く。
俺も早く着替えて帰ろ…
「岩ちゃ~ん♪」
後ろから飛びついてきたKY(クソなヤツ)
「なんだ!!うっせぇ!!!!クソ川!!」
飛びついてきた及川をひっぺがす
「あん、岩ちゃん酷い!!スキンシップ大事!!」
「お前とのスキンシップはいらん!!」
と、いつもの絡み
「じゃあ、俺ら帰るわ~」
と、松川と花巻が帰ろうとしていた。
「おぅお疲れ~」
「お疲れ~バイバ~イ」
と、俺と及川は二人を見送る。
二人は、手を繋いで部室を出ていった。
「ったく・・あいつらは・・」
「いいな~・・・」
と、及川は頬をふくらました。
「おい、帰るぞ」
「岩ちゃ~ん・・・」
「うっせぇ」
「・・・あっ、そうだ岩ちゃん。今日は赤い月の日だよ」
「あっ?あぁそいや今日はやけに・・・」
と、月を見た・・・が・・・
ドクン・・・・・
(な・・・なんだ・・・・。)
「なんかロマン感じない?岩ちゃn・・・ん?」
「・・・・・。」
(か・・・体が・・・動かねぇ・・・)
「お前、誰だ」
及川が、聞いたことのない声で問いかけた。
「お・・・及・・か・・・わ」
「岩ちゃん!?」
(くそ・・・なんだよ・・・)
俺は、ゆっくり及川に近づいたのが分かった。
「い・・・岩ちゃん・・?」