第7章 観覧車で・・・したいです!! [月島×山口]
先日の『町内福引大会』で当ててしまったこのチケット…。
~数日前~
月島と山口は、部活帰りに買い物のために商店街を歩いていた。
その時文房具屋で、山口が1000円以上の買い物をしたため引き換え券を2枚もらったのだ。
「ツッキー、せっかくだからやりに行こう♪」
と、2枚の引き換え券を持つ山口が言う。
「めんどくさい」
月島は相変わらずの反応だ。
「やっぱり文句言いながらついてきてくれるのがツッキーだよね♪」
と、二人は福引会場にいた。
山口が、半強制的に月島を連れてきたのだ。
福引の列に並び順番を待った。
「はい、ツッキー♪」
と、2枚の内の1枚を月島に渡す山口
「えっ?要らないけど…。」
「1枚ずつやろうよ♪」
と、山口は笑う。
月島は、山口に反論しても絶対に引かないことを知っていたから、しぶしぶ受け取った。
やっと二人の番になった。
「じゃあ俺から♪」
と、山口は箱を回した。
ガラガラと音を立てて回る箱から出てきたのは…
白
「はい、残念~。参加賞のティッシュね」
と、おじさんにティッシュを渡された。
「うわぁ~、残念…。じゃあ次はツッキーだよ♪」
と、山口は月島を見た。
ブスッとしている月島は、嫌々箱を回した。
ガラガラと音を立てて回る箱から出てきたのは…
青
「あっ、青だ」
「おめでとうございまーす!!」
と、おじさんはカランカランとベルを鳴らした。
「青は、二等♪『八木山ベニーランドペアチケット』だよ♪」
と、渡された2枚の遊園地のチケット
「わぁー!!ツッキー凄い!!ベニーランドいいな~♪」
と、山口は月島の手にあるチケットを見て羨ましそうだった。
「……二人で行く?」
珍しく月島が提案した。
「えっ!!いいの!?!?」
山口は、アホ毛が立つほど喜んでいた。
(まぁ、誰か誘うのもめんどくさいし、一緒に行く女も居ないし、捨てるのも勿体ないし)
月島は、この程度しか考えていなかった。
ちょっとだけ、一緒に行きたいって思ったけど……。