第4章 烏野一家の日常 1 [澤村×菅原]
2階の大地とスガの部屋の前
コンコンと部屋をノックする忠
「お父さん、朝だよ。起きて」
返事はない
「お父さん、開けるよ」
と、忠はドアを開けた。
すると…。
何やらおかしな匂いが漂った。
そればかりか、目を凝らして見るとティッシュやらなんやらがいたるところに散らばっていた。
そして、ベッドには何も着ずにスヤスヤと眠る大地…。
(このバカ夫婦………。)
なんて思いながら、忠はベッドに近づき布団を叩いて大地を起こす。
「お父さん!!起きて!!」
少し大きな声を出した。
しかし、
「う~…ん…スガ…あと一回……。」
なんて言ってまた寝てしまった。
忠は仕方なく、下へ戻り
「お母さん、お父さん起きない」
「もう、だから昨日止めろって言ったのに…」
と、手を止めて2階へ行った。
忠は、既にぐったりしていた…。