第20章 あなたのせいですよ [赤葦×木兎]
「んっ…ふっ……」
いつもしているはずの木兎さんとのキス
でも今日はいつもより全然いい
体は熱のせいで熱いのに口の中はアイスのせいで冷たく甘い
だから俺は、いつも以上に木兎さんの口内をかき回す。
「ぁん…んん!!」
より激しくなるキスに木兎さんは声を漏らす
木兎さんの熱く弱った体に触れるとビクッと体を震わせた。
「木兎さん、今日はいつも以上に敏感ですね」
と、耳元で囁くと木兎さんは目をギュッとつぶり俺の服を掴んだ。
「なんですか?」
木兎さんのこの行為の意味は分かっている
でも木兎さんを虐めたい俺はわざと聞く
「あか…あし…。……て?」
「なんですか?聞こえませんよ」
服を掴んでいる木兎さんの手に力が入る
「……し…て」
「何をですか?」
と、俺は木兎さんに触れてみた。
木兎さんは、ちょっと触れただけで体を硬直させた。
「あっ…さ…最後まで……して」
「最後まで?」
「最後まで……俺を……汚して」
と、消えそうな声で木兎さんが言った。
「分かりました。存分に汚してあげます。」