第36章 終止符
大倉は一人、
ステンドクラスの部屋にやって来た。
白い棺の前で、が待っていたから
大倉「...」
大倉の呼びかけに反応して
がふり返った途端、
大倉は力強く抱きしめた。
「大倉さん」
は応えるように、抱きしめ返した。
大倉「君の勇気にはいつも驚かされる」
皮肉めいた言葉を絞り出す
大倉の目に、涙が溜まっているのに気が付くと
そっと手を伸ばして
「本当にごめんなさい」
の口を
大倉は自分の口で塞いだ
ゆっくり離すと
大倉「、結婚しよう。
もうNOは無しだからね」
そう言うと恥ずかしそうに笑ってみせた
「はい、こんな無茶苦茶なヤツでも
良かったら」
大倉はをいつまでも、抱きしめ続けた。
やっと手に入れた幸せを噛みしめるかのように。
二人の幸せを祝うかのように
ステンドグラスの窓からは
綺麗な光が射し込んでいた。