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Dye D? 2

第4章 ざわめき


他の者は、別の部屋から二人の事を監視していた


錦戸「あの女、ほんま怪しいな..」


自分の牙をちらつかせながら怪しく微笑む


丸山「どうするん?
何か嫌な予感がするんだ、今回は特に....」

そう言うと、丸山はガタガタ震えだした

安田「マル、大丈夫やで..。心配せんでもええんやで」


安田が、優しく丸山の背中を撫で続ける


村上「あの女、人探しで来たんか...?」


村上はボソッと言った。
それを聞いた渋谷は

渋谷「人探しで、なにも本棚まで調べないやろ?」

半笑いで答えた。

すると今度は錦戸が、その言葉に反応した。


錦戸「どういう事なん?他に何かあるん?」


錦戸の言葉に、みんなは沈黙した


その沈黙を破って、彼は声をかけた


横山「さて、あんたに心当たりは?」


横山は、突っ立っていたに聞いた


「私を心配する人は....」


私が人間だった時の記憶は、次第に曖昧になっていた

しかし、親すらおらず、教会に捨てられていた私を
心配して捜してくれる誰かに、
全く心当たりはなかった

なぜ、私を捜しているのか...

その時、私の身体に激痛が走った。

突然、息も出来ない程の痛みが。

私は前のめりに倒れ込んだ。

みんなが心配して声を掛ける声が聞こえる

でも、その声も次第に遠くなっていった

痛みに耐えられず、私は意識を失ったのだ。
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