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メイドの恋

第2章 あたし、メイドになります



公園につきベンチに座り空を見る
今夜の夜空は綺麗だなぁ
月が明るく照らしてくれる
まるで暗闇の中の光のように…
周りを見渡すと犬の散歩をしている人や
ジョギングをしている人もいる
こんな時間までジョギングをしている人に
心の中で応援しベンチから立ち上がろうとすると
一人の紳士な男性がこちらに向かってきた


「隣、いいですか?」
『あっ、どうぞ』
「すいません…はぁ…今日も見つからなかった
早めに探さないといけないのに…」
『誰か探している人がいるんですか?』
「ちょっとね…私の主であるご主人様に
若いメイドを探すよう頼まれましてね…
今日だけでも10人の方に断れているんですよ
どうしたらいいものなのか…」


彼の呟きにあたしは考え込んだ
彼は新しいメイドさんを探していてあたしは
次の仕事先を探している
これは神様がくれたチャンスなのかしら
あたしがメイドとして働けばお父さんの借金もなくなって
生活が元通りになる
お金もたくさんもらえて親孝行できるかもしれない
一度決めたことは実行するタイプのあたしは
メイドになろうと決心した


「やっぱりこんな話されてもダメですよね
他を当た…『あの!あたしじゃダメでしょうか?』えっ?」
『ちょうど仕事先を失ってどうしようかと思ってました
働けれるのならメイドだって家政婦だってなんでもします
雇ってくれませんか?』


見ず知らずの人にいうのは失礼かもしれないけど
あたしにとっては命がけのこと
どうしても仕事をしてお金を稼ぎたい
24年間育ててくれた両親に恩返しをしたい
雇わせてくれるかな?
そう思いながら星に願った


「…本当にいいんですか?
もしよければ今からでも大丈夫ですか?
急ぎなので…」
『ちょっと電話しますね』


あたしはポケットから電話を取り出し家にかけた

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