第13章 目覚めのアルビノ様
「ふぁぁ……。ねむ……」
一番先頭を歩いていた小林さんはそう呟くとバタン!と頭から倒れていった。
「えぇ!?小林さんどうしたの!?」
「……寝てるな」
「この状況で!?」
「恐ろしいほどマイペースだからな。いつでもどこでも寝るぜこの人。この前なんか試合中に寝てたし。」
それはマイペースの域を越えてはいないかい……?
「で、小林さんどうするの…?」
このメンバーで一番背が高いのは小林さんだから、誰もおぶることはできない。
「起こせばいいんじゃねーの?」
「あー…。自分で起きるまで待ってたほうがいいぜ。この人起こすとな…」
「ごちゃごちゃうるせーな。おい、起きろアルビノ。」
火神君の忠告を無視して小林さんの頬をパチパチと青峰君がたたく。
ガシッ
その手を小林さんがつかむ。床に倒れたまま、腕だけを動かして。
ギギギギギ
壊れた人形のように起きあがる。
「……………アルビノさん…?」
「……あ。青峰か…」
その様子に戸惑う青峰君。しばらくすれば小林さんは元に戻った。
「火神、俺またなんかなってた?」
「なってましたよ。」
火神君から話しを聞くに
この人無理やり起こすと寝起きが悪いらしい。