第13章 目覚めのアルビノ様
「……誰もいないね?」
「さつきもおめーを探しに行っちまったしな。」
ガラーンとした体育館で罪悪感がこみ上げてきた。
「…死にたいかも」
「いやどうしたんだよ!?」
オロオロしだす火神君。ごめん。生きるから落ち着いて。
「あ、小林さん大丈夫か…です」
「んー?まぁいちおー…。」
こーちゃんを床に寝かした小林さんはそんなことをいいながら床に一直線に倒れた。
「小林さん!?どこが大丈夫なんだよっ……です!」
「火神君!今は敬語じゃなくて良いと思うな!?敬語よりも大事なことがあると思うな
!?」
「そのツッコミより大事なことがあんじゃねーのか!?」
やばい。私達三人では収集がつかない。
「え!?なに!?小林さんどうしたの!?えっとまずどうするんだっけ?反応があるかどうか確認する!?」
「ちげーよ心臓圧迫だろ!」
「圧迫してどーすんだよ!腕握るんだよっ!」
まずいまずいプリーズ保健の教科書!!!
「と、とりあえず生きてますかーーーっ!!!!」
シーーーーーン
「ご……」
「ご臨終か……!?」
「バカかあんたら。生きてるよ。」
ニョキッと起きて盛大なあくびをして一言。
「わり。寝てた。」
このあと私達は盛大にこけた。
※※※※※※
「………で、俺達は何してんだ?」
「皆なかなか帰ってこないので探しに行くのです!」
「これで入れ違いになったらどーすんだよ。」
「そんときはそんときだったり!こーちゃんは体育館でぐっすりだしね!それに私マスターキー持ってるし!人間マスターキーの虹村先輩がどっかにいるし!!!!」
どや顔でグッドサインすればその場の全員がため息をついた。