第4章 *2*
キュラ、クローク、シーラは、タイミングよく壁を登り壁内に潜入する。この3人は、久しぶりにこの壁内に入る。やはり、何も変わってない事に、少しだけ寒気を感じていた。
それだけ、人間嫌いが分かる。この3人は昨日の部隊…リヴァイ班を見つけようと探し回るのだ。
一方で、リヴァイ班はエレンを交えた班である場所に移動をしていた。今回のリヴァイ班は、エレンの監視しながら活動することになっている。
その場所とは、旧調査兵団本部という所だ。古城を改造した施設で、なによりも壁と川から離れている。
それを馬で移動をしている。その移動を偶然見つけたキュラ達は、気配を消して後を追い掛ける。
城に着いた皆は、馬を馬小屋に置く。そして、その城は暫く使っていなかった為、荒れている。
「久しく使われてなかったので少々荒れていますね。」
「それは重大な問題だ…。早急に取り掛かるぞ。」
リヴァイの一言により、掃除が始まる。バタン!と音を立てて窓を開ける。その様子を遠くの方から見ている3人は茫然となる。
「何やってるんだ?」
「…住みやすいように、掃除してるんでしょ?人間は面倒くさいね…。」
クロークの質問に、呆れた表情をしながら答えるキュラ。よほど、皆は掃除とは縁がないらしい。そして、リヴァイの後ろから現れるエレン。
「上の階の清掃完了しました。オレはこの施設のどこで寝るべきでしょうか?」
「お前の部屋は地下室だ。」
リヴァイは、口に覆っていた布を少しずらしエレンの質問に答える。エレンも、布をずらしながら驚きの表情しながら、また…地下室ですか?とまた質問をしてしまう。