第1章 1。
ジ「え?ちょっ。。おーい?おい!」
グラグラっと倒れ込んだ私をジヨンは支えて呼びかけた。
ジ「は。。ウソだろ。。。気ぃ失ってんすけど。。。どうしよう。」
ジヨンはそう言いながら目を閉じたままの私の顔をじっとみる。
ジ「///」
(なにドキドキしてんだ俺。なんだよ。。。)
ジヨンにはまだそのドキドキの意味が理解できなかった。
動かなくなった私をお姫様抱っこしてソファにゆっくり下ろす。
私「ん。。。ジ。。ヨン。。。」
私は無意識のうちにジヨンとつぶやいていたようだ。
ジ「///。。。寝言とか。。まじ反則なんですけど。。。」
そう言ってジヨンは私のオデコにキスをした。
ジ「っ!!なにやってんだ俺。」
ジヨンは自分の行動に驚き、慌てて部屋を出ようとした。。。
ジ「あ。これ返しに来たんだった。」
そう言ってジヨンはテーブルの上にi podを置き、その横に次のLIVEのVIPチケット。
そして私の首に。。。
STAFF PASSをかけて出て行った。
どれくらい気を失っていたんだろう。。。
部屋の中は夕焼けで赤く染まっている。。
私「ん。。。。。あれ?夢?」
私はまた夢を見たんじゃないかと思ってしまった。
だるい体をゆっくり起こす。。
ジャラ。。。。
首に何か違和感を感じて目を下に向けると。。。
私「え?。。何コレ。。。」
首に書けられたSTAFF PASSを見て固まる。
私「LIVE終わったら、必ず楽屋まで来てね。待ってる。ジヨン。。。。えぇーーーー!!」
ジヨンからのメモ付きだったのだ。
私「夢。。。じゃないんだ。。。私。。。あ!ジヨンさん!?」
私は部屋をキョロキョロと見渡すが、そこにはジヨンの姿はなかった。
私「帰っちゃったんだ。。。」
テーブルの上にあるi podとチケットを見つけた。
私「チケット。。。私。。。行けるんだ」
今回は仕事の休みは取ったものの、VIPのみにかけてた私は抽選に外れていたのだ。
私「うそ。。みたい。。。」
そしてケータイの着信を見直して、ジヨンからの着信に夢じゃなかった事を再確認し、そっとジヨンの番号をメモリーに登録したのだった。。。。