第1章 1。
仕事帰り、本屋に立ち寄り帰ろうとすると突然の雨。
「あ~最悪。。。すぐやむのかなぁ?。。。」
そう思いながら、雨が弱まるのを本屋の軒下で少し待つ事にした。
大好きなBIGBANGの曲をi podで聞きながら。
前からフードを深々とかぶった男の人が本屋の軒下に入ってきた。
(この人も雨宿りかなぁ?)
そんな事を思っていると少し雨が弱まってきて流れ出した曲。
(さっきまでの雨はもうあがって。。♪)
弱まってきた雨を見上げながら、自分では気がつかないうちに
口ずさんでいたみたい。
「声をき~か~せて~♪素直に~なれば~。。。」
その時
ポンポンっ。
隣のフードの彼に肩を叩かれた。
え?と思って横を見た。
私「どうかしましたか?」
i podを外して彼に問いかけた。
彼は下を向いたまま歌いだした。
?「歩いて~き~た~道は~♪僕たちに~とってきっと~♪」
私「え?あれ?私声出てました??すいません。。恥ずかしい。。ってあなたもBIGBANG好きなんですか?」
そう彼に聞くと。。。
彼は顔をあげて。。。。!?
私「え。。G-DRAGONさん!?」
ジ「はい。曲。。。聞いてくれてありがとうございます。」
え。。。
え。。。。
えぇーーーー!!??
私はこれが夢なのか現実なのか。。パニックになり
雨の中家へと駆け出した。
手に持っていたi podをおとした事にも気づかず。。。
ジ「あ!ちょっと!!コレ!!」
ジヨンがi podを拾い上げた時には私はもう遠くにいた。。。
ジ「どうしよう。。。」
ジヨンは雨を見上げながら微笑んでいた。
私はちゃんと電車に乗って帰ってきたのかも思い出せないが、ちゃんと家に帰ってきた。