第2章 始まり
えっと、一人ずつ自己紹介とぼくへの質問をすることになりました。ご都合主義とか聞こえない。
喜三太「は~い。山村喜三太で~す。ナメさんは好きですか~?」
『え!?んーと、さわれないけど見るぶんには平気ですし、嫌いじゃないです…』
喜三太「そっか~。僕はねぇ、ナメさん大好きなんだ~」
いきなりナメクジが好きかどうか質問された…。そういえばこの子、(さっき片付けた)ナメクジの入った壺持ってる…。こんな感じで進むのかなぁ…。
団蔵「俺は加藤団蔵な!君、馬好き?俺ん家競走馬牧場してるんだけどさあ、そこの馬がかっこよくて」
虎若「はいはいそこまで。団蔵は馬の話になると長いんだよ。俺は佐武虎若。好きなものは火縄銃!っといってもひとくくりに鉄砲とか言うなよ。火縄銃っていうのは」
金吾「お前も話が長いっての。僕は皆本金吾。好きなことは剣術。…以上」
団蔵、虎若「お前は短すぎ!」
ギャーギャー
…あれ、質問は?それに好きなものが馬や火縄銃や剣術って…なんか時代が違うのかな?…っていうかうるさい。めんどくさい。次の人誰ですか~?
ガコッ、ドンッ、ぐしゃ
…なぜか床が吹っ跳び、話していた三人が吹っ跳ばされました。わぁすごい、じゃなくて
『…えっと、どうしよう』
三治郎「あんな馬鹿共ほっといていいよ♪僕は夢前三治郎、よろしくね!」
兵太夫「そうそう、あの三馬鹿は放置しとけばいいのさ。僕は笹山兵太夫。一応、よろしく」
三治郎「あのカラクリはね、僕たちが作ったんだ!すごいでしょー」
『え、あ、はい、すごいと思います』
三治郎「えへへ~♪」
あれ、男なのにめちゃくちゃかわいい。癒し系ですね、わかります。