第3章 本編で言う第一章 第一話
「あーあやっぱ匡忘れられてる~」
皆で郷の屋敷にある池で人間界の匡を見ていた。
「そんなに長く水鏡やって、大丈夫か?」
水鏡を無理にやり、あやめは何度も体調を崩している。令は意外と心配症だった。
「大丈夫、大丈ぶっ…」
左足に力が入らなくなったようだ。しゃがみこんでいる。
「蘭。はい、薬。昼飲み忘れたでしょ。」
薬を飲まないとすぐに影響が出る。悠が調合した薬はそこが欠点だ。
「今日はもう戻ろう。」
華は蘭を庭に出すのが嫌だった。華は自分や蘭にとって庭は悪夢があった場所と感じている。
「あんな小っちゃいときの傷なのにまーだ治んないのぉ?」