第8章 2-第四話
はぁ…結局華ちゃんにも確認できなかった…あ。
「あっちにも柿の木……。」
「何本かあるんですよ。早々に取って食っちまいましたけどね。金髪三人組が固っいの好きなんですよ。」
「私は熟してやらかくなったほうが好き。」
「この残ってるのはそうですよ。ご当主はそっちのが好きですし。」
匡…何か倒れてたけど、大丈夫かな…
「…匡様なら大丈夫ですよ。」
「え。べつに私…」
こ…心、読まれた…
「あえは拗ねて寝ているだけです。」
「本当に面倒くさいですよねー。」
「お育て方を間違えました。」
育て方?ん?相模さんが?
「令さんのせいじゃないですよ。」
「え?」
「相模はご当主の教育係だったんですよ。兄やってやつ。華はご当主の従妹ですし。」
「へぇー。なんか華ちゃんが何か匡にだけ毒づいてると思ったら…」