第8章 2-第四話
「そ…それじゃ私はこれで………」
「あ、姫様。柿召し上がりませんか?」
「柿?」
「この家の庭になる柿の実が、今ちょうど食べごろなんですよ。」
この木は…
「次郎!術使うな。三郎は揺するな!お前がやったら木が折れる!」
「前鬼さん文句ばっかー」
「うるせー!」
「脚立持って来たよー」
「悠君のが働いてるじゃん」
「じゃあ私が支えてるから、おまえが上に乗ってくれ。それと前鬼、決起、煩い。」
「「ごめんなさい。」」
「わかった…」
なにやら姫様が仰け反って変な体勢をとってる(笑)
「ひーめさまっ、どうしたんですか?変な体勢とって。お体痛くなってしまいますよ?」
「華ちゃんっ!…えっとね…」
「華ちゃーん、ちょっとこれ持って~。」
「あ、ちょっと待ってて!すみません、続きどうぞ。」
「後で良いや。早く伯耆君のとこ行ってあげて。」
「そうですか…では、失礼します。」