第6章 子供
「うん。ありがとう。」
「ホント、剛ってたまにいいこと言うよね。」
蘭ちゃん…冷たい…
「でも、あのセリフは悠君が言うべきだったと思うな。せめて一言目でも…なんで剛さん言っちゃたのかな?」
怖いよ華ちゃん。剛さん可哀想。
「お前ら酷いわ!俺やて傷ついてるから!」
「今こんな事言うのも難ですけど…僕としても一言目は悠が良かったです。もしくは姫様ですかね~親の先輩というか…同じ経験をしてる先輩ですからね。」
あぁ、これきっと止めだ。ご愁傷様です。
「桃まで…本当にお前ら容赦ないねんな。」
ぐ~~~~~~………。
誰かのお腹が鳴った。のかな?
「あ、ごめんね。」
「楊様…。皆さんもお腹空いているでしょうから、お食事を頂きましょう?僕のお腹も鳴りそうです。」
「そうだね、食べようか。」
さっきから庇翼院の子供達が落ち着きない。お腹が空いているのだろう。