第6章 子供
「本当だね~剛さんにしては。」
二人とも厳しい…
「問題は男の子の名前だな…しゅう…とかどうだ?」
今までありそうでなかった名前だ!やっぱり匡は男の子の名前は考えられるんだ!
「良いですね!やっぱり皆さんに相談して正解でした。ありがとうございます。」
「桃、漢字はどうする?」
「ん~スマホの変換で一番最初に出てきたのにする!一番僕が使ってる漢字だもん!」
一見テキトーだけど良い決め方かもしれない。自分に一番馴染みのある漢字を使うことになるから。
「じゃあ、今やっちゃいなよ!私、見たい!」
大切な人の息子の名前が決まる瞬間を見てみたい。
「そうですね、タイミングを逃さないうちに。」
そして、桃が右手で“しゅう”と打った。