第6章 子供
「ねぇ、人間と天狗のハーフでも名前のやつって使われるの?」
「当然だろ。お前何言ってんだ。颯だってそうだろ。」
よく考えればそうだった。
「花…花か。辛夷とかか?」
コブシって何?そして匡、それは無い。
「それはあり得ないです。」
「じゃ、じゃあ一輪草!」
「それも無いです。相変わらず本当センス無いですよね。颯様がお生まれになる時女の子じゃなくて良かったです。」
それはすごく同意する。男の子で良かった。
「水蓮…っていうのはどうや?あれ、結構綺麗やろ。」
水蓮っていったら湘○乃風の曲にも使われたあれのことかな。
「可愛いですね、それ!」
「剛にしてはなかなか良いこと言うじゃん。」
「蘭、俺への扱いひどすぎやないか!?」