第6章 子供
「…と、まぁ長くなってしまいましたね。すみません。」
桃はどこかの民族の子だったんだ…そして此処にも私たちを敵対視する鵺が関わってくる。
「鵺がお屋敷に攻めてきた時や悠が半殺しにされた時は焦りました。また大切な人をあいつらに奪われるのかと思って。まぁ匡さんはその上を行きましたけどね。」
そのとても嬉しそうでキラキラした笑顔は幸せそうで可愛かった。
「あ、そうだ皆さんに子供の名前を考えてもらおうと思っていたんです。ちなみに双子だそうです。」
「え、そうだったけ。」
桃…自分の子供の事でしょう…
「女の子と男の子一人ずつですよ。」
天狗の郷では女の子には花の名前を。男の子には「う」で終わる漢字一文字の名前をつけることになっている。