• テキストサイズ

お別れアラーム

第6章 *記憶




そこまで言われたところで、私はドアが壊れるんじゃないか、位の力でドアを引く。
一体自分のどこにこんな力が眠っていたのか。

ドアが、大きな音をたてて閉まった。
閉まる前の一瞬、彼女が少し悲しそうな顔をしていたのは、きっと気のせい。


ドアが閉まったことで、里沙も諦めたのだろうか。ドアの外からは、もう音がしない。

私は盛大に溜め息を吐くと、ドアに鍵をかけ、意味もなくチェーンまでかけた。


あぁ。
今ので、すごく疲れた。


きっと彼女は、これから学校に行くところなんだろう。なのに、こんなことをして大丈夫なのか。

私がリビングに戻ろうとしたそのとき。



玄関前の廊下に、無表情のままの希美が立っていた。



/ 41ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp