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お別れアラーム

第6章 *記憶




里沙が言ったのは、やはり、私の予想通りの言葉だった。


「いい加減に、学校来なさいよ!」

ーー五月蝿いな。
ウルサイ。うるさい。黙ってよ。

耳元で叫ばないで。


そう思うだけで、言葉にはしない。

代わりに、ぎゅっと目を瞑った。


「なんなの!?あの子が死んでから、ずっと引き籠って!」

里沙の、やけに甲高い声。
この声が、私は嫌いだった。

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