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お別れアラーム
第5章 *夢
目を開けると、辺りは真っ暗。
上も下も分からない、真っ暗な世界で。
誰もいない空間に、私はぽつんと立っていた。
どうしてここにいるのか、なんて。
そんなの、考えても無駄だって分かってる。
なぜなら、きっとこれは夢だから。
ふと。
暗闇、た誰かの声が響く。
『…ねぇ』
くるり、と後ろを向いた。
そこには、見たことのある「誰か」が立っていた。
「…誰」
『まぁまぁ、そうイライラしないでよ』
そんな彼女の口調に、腹が立った。
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