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お別れアラーム

第4章 *アラーム


「…だったらさ、記憶が早く戻るように、何か手伝うよ」

私がそう言うと、希美は顔を上げた。
その顔は、やっぱり嬉しそうで。

「美亜、ホントにいいのっ?」

「もちろん!」

にこ。
そんな効果音がつきそうな微笑みを見せれば、希美の目に涙が滲む。

「あり、がと…っ」



あぁ、違う。
本当は…………




「じゃあ、明日から頑張ろっか!」

そうだ。
私はいつだって、建前だけしか並べてなかったなぁ。
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