• テキストサイズ

お別れアラーム

第3章 *言葉




「……ねぇ、希美」

私は彼女の名前を呼ぶ。

「んー?」
希美は、首を傾げた。

その態度も。
その声も。
一年前と、何も変わらない。

そのことに、何故か少し安堵した。


が、しかし。


「……何で付いてきてるの?」


そう。
今、丁度家の前にいる訳だが。

お墓から家まで、希美は、ずっと付いてきているのだ。


嬉しいか、と訊かれれば、私はきっと答えられない。


勿論、会えたのは嬉しい。
でも、一緒にいると、嫌なことを思い出してしまうから。


……あぁ、複雑だ。
/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp