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お別れアラーム
第3章 *言葉
「……ねぇ、希美」
私は彼女の名前を呼ぶ。
「んー?」
希美は、首を傾げた。
その態度も。
その声も。
一年前と、何も変わらない。
そのことに、何故か少し安堵した。
が、しかし。
「……何で付いてきてるの?」
そう。
今、丁度家の前にいる訳だが。
お墓から家まで、希美は、ずっと付いてきているのだ。
嬉しいか、と訊かれれば、私はきっと答えられない。
勿論、会えたのは嬉しい。
でも、一緒にいると、嫌なことを思い出してしまうから。
……あぁ、複雑だ。
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