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お別れアラーム

第2章 *命日



一年前。
手を伸ばしても、名前を呼んでも、もう二度と会えないと思ってた。

そんな彼女が、今目の前に立っている。


これ以上、嬉しいことなんてある?

私にとって、最高のことだった。
例え、触れられない存在だったとしても。



でも。
彼女は、何も覚えていないのだ。

覚えていて欲しかった?
……それは、本当に?

もしも。
もしも思い出したら。






消えてしまうかもしれないのに。





私は、ぎゅっと唇を噛み締めた。








「……はじめまして。私は、美亜っていうの」





ごめんなさい。
私は、嘘つきだ。
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