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Orange【黒子のバスケ/短編集】
第4章 祝福する【高尾 和成】
リー…ン…ゴー…ン…
幸せの鐘が鳴り響く。
「おーい!!」
「あ、和成!」
この日のために用意された純白のドレスを身に纏う女性は、和成と呼ぶ男性に歩み寄る。
「随分遅かったな」
「ちょっと準備に時間が掛かっただけだもん!」
「そうか。……そうだよな」
はにかみながら言った男性は、
その女性を愛しそうに見つめた。
六月、ジューンブライド。
私は、
その光景を、
ただただ眺めた。
『 祝 福 す る 』
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