第4章 確信
翌日...
「じゃあユリ、ちょっくら行ってくるから大人しく待ってろよ?」
「ん......」
念の為ユリには合鍵の着いたネックレスを首にかけた。
「.....?」
「これは鍵。ドアのところにある穴に挿して回すんだよ。」
「......苺なの。」
「鍵より苺か(苦笑)」
ちなみにネックレスは苺のキーホルダーも一緒に着いている。
「特に外に出るって事はねぇって思うけど......一応持っておけ!」
「わかった、なの。」
「じゃあ行ってくるぞー。」
「いってらっしゃい、なの。」
こうして宏光は太輔と待ち合わせ予定のカフェに向かっていった。
マンションを出たが...
「......ユリ、大丈夫かな......」
(鍵、預けちまったし......外に出て行ったら......
どうしよう(泣))←『『今頃かよ!!』』byメンバー
不安を抱きながら宏光はカフェに向かった。
ちなみにカフェはマンションのほぼ向かい側にあるところ。
人の出入る入り口はあそこしかないので、
もしユリが出て行っても何とか見える範囲だった。
「えぇっと、藤ヶ谷は......ぁ、いたいた!」
太輔は窓側の方でコーヒーを飲んでいた。
「丁度窓側でラッキーかも......」←
(万が一ユリが出て行ってもここなら見えっか......)←親馬鹿
そして宏光は太輔の元に向かった。
「よぉ藤ヶ谷......」
「意外と早かったな。」
「だってすぐ近くだし......」
「お前もなんか頼めば?」
「じゃあそうする!」
宏光も取りあえずコーヒーを注文した。
「......で、話って?」
「......何となく見当はついてるくせに......」
「ユリちゃんのこと?」
「......あぁ。」
(藤ヶ谷、ユリの事何か知ってんだろ......?)