第3章 異変
包丁で指を切った時、あっという間に消えた消えるはずのない傷口。
メンバーと一緒にかくれんぼをした時、一瞬にして"匂い"でメンバーを見つけ出した。
俺達が最初に会った日、外は寒かった。なのにユリは
ワンピースを着ていても寒くなさそうだったのも......
あれは全部、昨日の夜と関係しているのか?
人間では絶対ありえないこと......
やっぱり昨日の......
紅く怪しく輝いてた目、まるで狼のような耳としっぽは......
幻じゃなかったのか?
それに今日の狼に対する感情......
これでピースが全部揃ったとしたら...ユリは......
『パパ。』
『ユリね、パパが一番好き、なの。』
っユリは......、狼?)