第3章 異変
「なでなで...なでなで、なの。」
「クゥゥン...クゥゥン」
狼を撫でてるユリ、撫でられている狼はもっと触ってと
言わんばかりに甘え声でユリにすり寄ってくる。
「この狼の子ってオスかな?
何か左目辺り怪我した後あるけど......」
宮田は子狼の目の傷に気づく。
「やんちゃして怪我したんじゃない?
にしてもあの狼ユリちゃんに懐き過ぎ!」←
それに適当に答えるタマだが、
その子狼に絶賛嫉妬中...(苦笑)
「お前も狼に嫉妬中かよ(笑)」←
「"も"って藤ヶ谷、俺は嫉妬してねぇからな!」
「誰も北山が嫉妬してたって言ってねぇけど?(笑)」
「藤ヶ谷ぁぁ......(怒)」
にしても結局ギクシャクしていても
いつもこうだよな......(汗)
(まぁこれも、昔からずっと一緒にいるからかな......)
「お前なにニヤついてんの?キモイ(笑)」
「ニヤついてねぇから!」
(しみじみに思った俺が馬鹿でしたっ!)←
「クゥ~ン!..."ペロペロ"」
「くすぐったい、なの。」
ずっとユリに懐いていた狼がユリを押し倒し、
さっきよりさらにペロペロし始める。
「あれって人間で言う床ドンだよね(笑)
にしてもあの狼って思春期かな?」←
「だから千賀、お前は狼を人間の男に例えんな!(怒)」
こいつ、やたら人間で例えがるな......(汗)
「にしてもユリ、満更でもなさそう.....。」
狼に舐めれられいるユリは
満更でもなさそうにじゃれていた。
「あの狼、羨ましい......」←
「タマ、あれと同じことをやったら犯罪......(苦笑)」←