第21章 変わらない想い
ユリside
バスの移動中、ユリは宏光と同じく空を見上げていた。
「......。」
「......ねぇユリ、」
「なに?」
「......俺がこれから、あの人の代わりに君を守る。」
「......。」
「でもユリは、あの人の傍にずっと居たかったよね?」
「......
ううん、」
「ぇ?」
「パパとは、ずっと一緒じゃなくても大丈夫なの......」
「っなんで、そう思うの?
っだって君は......彼のことをあi...「心で繋がってるの。」......心?」
_コクッ「ずっと一緒じゃなくても、心で繋がってるの......」
ユリはネックレスを手に乗せながら見た。
パパとユリは、心で繋がってる......だから、
平気なの......。
でもなんで......
「っ......」
「っユリ......
泣いてるよ?」
「っ......」
なぜか涙が出ちゃうの......
平気な、はずなのに......
「......っユリ」_ぎゅっ...
「サクヤ......」
サクヤは隣に座るユリを引き寄せた。
「大丈夫......あの人も、
君の事を思っているよ(微笑)」
「っ......
うん、そうなの......(微笑)」
ふたりの想いは、
変わらないの......。
__END