第2章 パパと娘
『キスマイBUSAIKU!?』の収録現場にて...
「お疲れ様でーす!」
「「「お疲れ様です!」」」
俺はキスマイの北山宏光。
キスブサの収録が終わり、メンバー達は
スタッフさん達に挨拶をして楽屋に戻るところだ......。
「相変わらず宮田には笑わせられるよ(笑)
何だよいきなり!マイコにさぁ......」
「だって...(笑)」
メンバーは話しをしながら楽屋へと戻っていく。
そして相変わらずメンバーにいじられる宮田(笑)
「北山もたまーに変な方向に行くよな~?(笑)」
「うるせぇッ!(笑)今日はカッコイイの3位に入ったけど?」
そんなことを話しながら俺達は楽屋に行く。
楽屋にて...
「......おい、なぁなぁ......。」
二階堂がスマホを見ながら近くにいた俺に声をかける。
「ん、どしたニカ?」
「今スマホでニュース見てたんだけど、八王子の山周辺で
人が何かの動物に襲われたみたい......。」
「え、熊とかか!?」
「多分、その可能性が高いんだと思うんだけど......
この山には熊がいる情報はないらしいんだよ......。」
「......じゃあ...なんだろ......。」
「分からないけど、専門家の話しによると狼とかに
噛まれたような跡があって...今それを調べてるみたい。」
「狼とか......尚更でねぇだろ?」
「でも......
過去に同じような事件はあったよな......。
確か、5年前くらいだっけ?」
俺とニカが話しをしてると玉森が話しに入ってくる。
「......。」
あれ?......いきなり藤ヶ谷の顔色が悪くなったような
気がしたけど......気のせいか?
「おい、太輔......顔色悪いけど、どこか体調悪い?」
横尾さんが藤ヶ谷に俺がかけようとした言葉を
全部言ってくれた。
「いや......何でもねぇよ。ただ、
どの事件もえげつないな...って......」
「だよな......確か5年前のも、未解決のままなんだろ?」
俺がそう言った直後、
また藤ヶ谷の顔色が悪くなったような気がした......。
「......。」