第20章 また出会う日まで...
「北海道って......」
「ミツやっぱ眉間にシワに寄せた(苦笑)
一応白桜と札幌はだいぶ離れてるんだよ?」
「そ、そりゃあ......そうだけどよ......」
もう北海道っていうとユリがいる白桜山が一番先に思い浮かんでしまう......
「......ミツ、私情で今頃中止にはできないよ?
初の札幌ドーム公演、事務所も結構気合入ってるみたいだからね......」
「わーってる......中止にする気なんて、更々ねぇから......」
ユリは山から出ては来れない、
しかもあの広い敷地の北海道内でもだいぶ距離もある。
コンサートする分には、なんともない......。
「......打ち合わせが終わり次第準備に入るみたい、
日程は明後日の午後2時に事務所集合だ。」
「わかった......」
「......よし!せっかくなんだから飲もう!」
「お前車とか大丈夫なのかよ(苦笑)」
「電車だから大丈夫(笑)」
あの後はタマとお酒を飲みいい感じに酔ってきた。
「じゃあミツ、気をしっかり持てよぉ」
「あぁ......お前、そこら辺で倒れて警察に厄介になるなよ?」
「そうしたらミツに電話する(笑)」
「勘弁しろよぉ......(苦笑)」
「冗談冗談!じゃあまたな!」
「おう......」
こうしてタマと別れた。
久々に二人で話せて少し気が紛れたような気がする。
にしても......
「北海道でコンサート、かぁ......とりあえず、がんばんねぇと......」
こうして北海道札幌ドームでのコンサートへ向けての準備が始まった......。