第18章 別れのカウントダウン
「パパ......」
「っユリ......」
ユリは宏光の落ちた涙で目が覚めたのか、じっと宏光を見ていた。
「パパ、泣いてる......」
ユリは宏光の涙を拭うように指を添えた。
「っわりぃ......ユリ、俺は大丈夫だよ。
ほら、今日は早いんだから早く着替えろ。」
「......わかったの。」
ユリは何かを察したかのようにベッドから起き上がり
着替えを持ってシャワールームの方に入っていった。
着替えも終わり俺達は朝食を取るべくメンバー達と合流した。
朝食を取ったが俺は、食欲が湧かなかった。
「ミツ、ちゃんと食べないとダメだろ......」
裕太は心配そうに伺った。
「わりぃ......あまり食欲わかねぇわ......」
「「「......」」」
メンバー、そしてユリは複雑な表情で宏光を見ていた。
やばい......
今日ユリが俺の前からいなくなるなんて想像が全くつかない......
でも、俺は現実を受け入れなくてはいけない......
それは、ユリも同じなんだ......
俺までが悲しんだら......
「ユリちゃん、苺あまり食べてないけど......」
「っ.....!?」
「大丈夫?もうお腹いっぱい?」
「っ大丈夫なの。苺、食べるの......」
ユリは何かを忘れるかのように苺を急いで口に含んだ。
ユリが、
安心して森に帰れないもんな......